Git はじめました(リポジトリの作成、クローンの取得)

Git リポジトリの作成

基本設定が終わったら、早速 Git のリポジトリを作成してみる。Git のリポジトリ作成は、以下の 2 つの方法がある。

  • 既存のディレクトリを Git にインポートする方法
  • 既存の Git リポジトリを別のサーバからクローンする方法
既存のディレクトリを Git にインポートする

既存ディレクトリをリポジトリに登録する例。

$ mkdir -p ~/workspace/src/sampleproject
$ cd ~/workspace/src/sampleproject
$ vim hello.py
print 'Hello'
$ git init
Initialized empty Git repository in /home/oiwatatsuya01/workspace/src/sampleproject/.git/

これを実行すると、プロジェクトのディレクトリ内に .git というサブディレクトリが作られ、リポジトリに必要なすべてのファイルがその中に格納される。

$ ls -a
.  ..  .git  hello.py

ファイルのバージョン管理を始めるときは、git add コマンドを実行した後でコミットを行う。

$ git add hello.py
$ git commit -m 'initial project version'
# On branch master
nothing to commit (working directory clean)
既存リポジトリのクローン

既存の Git リポジトリのコピーを取得したい場合は git clone [url] を使う。例えば Ruby の Git ライブラリである Grit クローンする場合は次のようになる。

$ cd ~/workspace/src/
$ git clone http://github.com/schacon/grit.git

これは、まず「grit」というディレクトリを作成して、その中で .git ディレクトリを初期化し、リポジトリのすべてのデータを引き出し、そして最新バージョンの作業コピーをチェックアウトする。もし grit ではなく別の名前のディレクトリにクローンしたいのなら、オプションでディレクトリ名を指定する。

$ git clone http://github.com/schacon/grit.git mygrit

また、クローン時に社内等からでプロキシを通さなければならない場合は、git config --global http.proxy で事前に設定しておく。

$ git config --global http.proxy http://<username>:<password>@<proxyhost>:<port>/